今年初めに「NYタイムズが選ぶ 今年行くべき世界の旅行先 2位に盛岡市」というニュースが入りました。さらに、コロナも5類に移行し、盛岡には観光客がずいぶん訪れているようです。
ただ、訪れているのは観光客だけではなく、去年あたりから「森のくまさん」も市街地に頻繁に出没しています。
盛岡駅前を流れる北上川の河原や住宅地などに出没し、県内ニュースのトップを飾る日も少なくありません。
私は午前中住宅街にあるマンション清掃の仕事をしていますが、去年今年と付近に熊が出没しています。たぶんそのせいなのか、小・中学生の歩く姿に「りーん、りーん🎶」と鈴の音を響かせている生徒さんがいます。
また、去年、今年と貸し農園を利用しているのですが、去年お隣の区画のとうもろこしは、タヌキに食い荒らされていました。
タヌキやカモシカ、そして熊まで市街地に現れるようになると、ますます郊外の山よりの土地を「一族の土地」に利用するのは、難しいのかなあと思ってしまいます。
山側から離れた平地を300坪、ましてや1ヘクタールなんて、とてもじゃないけど無理!経済力が足りん!そんな気持ちが強まりました。
でも、「美しい園を目指して」の10年企画は、「とりあえずやれることをやってみる精神」なので、考えてみました。
「そうだ!自分がちっちゃくなればいい。そうすれば、5.5m×5.5mの貸し農園のひと区画で実現できるじゃん」と(笑)
それでさっそく、みんな小さくなって現地を視察して決めました。この場所に家を建てよう!
翌日、地元のホームセンターに行き、材料を購入しました(端材を小袋詰め放題398円)。これをできるだけノコギリを使わずにそのまま組み合わせて完成。さっそく、畑にセッティング。写真撮影がなかなか難しいのですが、こんな感じになりました。
下手くそですが、家を作っているとき、畑にセットして眺めたとき、楽しい感覚と小さな達成感、そして、発想の転換は必要でしたが「美しい園をつくれた」という感覚が生じました。
引き寄せには、イメージだけでなく、それに感覚や実感を伴うことが大切だと、本で読んだことがあります。今回の家づくりの体験は、思いつきではありましたが、「現実化」のパワーを強めたように感じます。
盛岡くま騒動が転じて、夢を小さくはあっても感触のある「形」に実現できました。楽しい7月最初の一週間でした。
菜園の方も、コの字型の果菜類林が出遅れていましたが、駆け込みで蒔き直したオクラとモロヘイヤが芽吹き、背を伸ばし始めました。コの字の3辺の内、2辺はミニトマトとつるありインゲン、オクラ、モロヘイヤでなんとかなりそうです。残りの1辺はニンジンの葉の林になりそうです。
さてさて、7月の主役は大根、サラダ菜、レタスになりました。大根は去年と比べると上手くいきませんでした。楽をしようとして、土の耕し方が不十分だったのかなあ。お盆の頃に種まきする秋大根では、しっかり汗を流しましょう。7月下旬から8月はミニトマトやオクラ、インゲン、モロヘイヤが主役になりそうです。
それから、広い土地を管理するための体力の不安解消も大事なテーマです。何かないものかと考えていたら、大好きな木村秋則さん(奇跡のリンゴを作った人。ご存じない方は映画『奇跡のリンゴ』をご覧ください)の自然農法を思い出しました。無肥料、無農薬、そして、耕さず雑草と一緒に育てる!
久しぶりに映画『奇跡のリンゴ』を見直し、夢中になっていた当時の感覚を取り戻しました。あの頃は自然の完璧な仕組みを人体にも見いだそうとしていて、「良い土壌から伸びる健やかな根」を「良好な腸内環境から始まる健やかな血液(血管・血流)」に見立てて取り組んでいました。
完璧な自然や人体の仕組み、それから自然治癒力の完璧さの証明みたいなものに、自分は長いこと惹かれているんだなあと、映画を見て改めて感じ入りました。
さて、今は竹内孝功さんという素敵な若者がこの分野を牽引しているようですね。まずは、竹内孝功著『これならできる!自然菜園』『1㎡からはじめる自然菜園』を購入しました。それから、やっぱり木村秋則さんの『土の学校』も読んでみることにしました。体力の不安解消のテーマに関しては、自然菜園の学びから少しずつ始めてみたいと思っています。
他にも、YouTubeで『自然栽培ファンクラブ』というチャンネルを見つけました。そこでは、木村秋則さんがいろいろな体験を伝えてくれています。病虫害の経験にとどまらず、熊や猪による被害、オオスズメバチとの闘いの話など、岩木山麓の畑で生き抜いてきた木村さんならではお話が聞けます。木村さんの話に勇気づけられます。しばらくの間、私の意識から離れていた木村さん、ここにきてまた助けられるなんて、縁って不思議ですね。
つづく
☆連載ものなので、「なんのこっちゃ」と思う人もいると思います。よろしければ、「『一族の土地』美しい園を目指して①」を読んでいただけると、少し分かりやすくなると思います。
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