8.痛み(Vol.8)

腰の痛み

アイタタタ・・・

りゅーくん

どうした、気色悪い笑い方して

おい!どこをどうしたら笑い声に聴こえる!?痛がってるんだよ!

りゅーくん

何だ、はじめからそう言え

 

ぐっ、コイツ・・

なぁ、この痛み何とかならないか?

りゅーくん

何故だ?俺様としては人間が痛がったり苦しんだりしてくれると心地よいのだが

りゅーくん

まあよい、では一つ痛みというものについて教えておいてやろう

りゅーくん

まずお前達が感じている痛みというものは、ざっくりと肉体的なものと心理的なものに分けられる

 

◎肉体的な痛み → 骨膜や筋膜の痛点、血液の循環不良、悪性腫瘍
◎心理的な痛み → 感情、脳の誤作動

 

りゅーくん

肉体的な痛みでよく勘違いしているのは、
例えば・・・

 

腰が痛いと、ヘルニアで腰椎の椎間板が飛び出ていて、神経を圧迫して痛い

 

りゅーくん

神経はどれだけ圧迫しても痛みは出ない。
何故なら神経に痛みの受容器が無いからだ。

りゅーくん

ヘルニアで椎間板が飛びでた事で、周りの筋肉が硬直し、血行不良が起こり、痛みが出る

 

肩が凝って肩周りの筋肉が痛い

 

りゅーくん

これもまた筋肉には痛みの受容器が無いので痛みを起こさないので、筋肉痛という言葉は実際有り得ない。

りゅーくん

筋膜や骨膜といった膜に痛みの受容器があるので、言うならば筋膜痛。

りゅーくん

つまり、肉体的な痛みは、痛みの受容器が多く健在する膜などの結合組織に最も良く起こる

りゅーくん

心理的な痛みでポイントになるのは、
本人が、それを心の痛みだと気付いていないので、まず気づかせてあげる事

 

人間というのは、
心の痛みに対して非常に脆い生き物な故に
肉体的な痛みへ擬似的変換し、
自我の崩壊を防ぐ為
心の痛みに気付かせない様にする。

心の痛みは耐えられないが、
肉体の痛みなら耐える事が出来る。
これがいわゆる西洋医学では
原因不明と言われてしまう痛みである

 

りゅーくん

まあどちらの痛みにしろ、その本質的な意味は【自分以外の正しさの許容】という事だ

りゅーくん

自分の中にある正しさを守る事に執着し過ぎで、それ以外の正しさが自分の目の前に現れた時、その別の正しさに抵抗をする。その抵抗力が強ければ強い程、痛みも比例して強くなる

成る程、俺は今自分以外の正しさを受け入れずに抵抗しているから痛いのか。でもどうやって抵抗を止めればいいんだ?

りゅーくん

簡単だ。抵抗しなければならない理由が、ただの幻想だと気付けば良いだけだ

りゅーくん

例えば、今お前は腰を押さえているよな。腰が痛みを伝えてきているのだが、その腰が伝えてくる本質的なメッセージはこうだ

 

【俺はあらゆる物事を全て一人で背負わなければならない。男は他者の力を借りる事なく自らの力のみで生きるべきだ。】

 

りゅーくん

それに対して、
「いやいやそんなの無理っしょ。何言ってくれちゃってんですか。だって俺、メッチャひ弱だし、面倒くさがりだし、誰かに助けてもらわなきゃ生きていけないって!」
っていうお前の本音がいる。

りゅーくん

この《男は一人で~》の正しさが抵抗となり、痛み(本音)を教えようとしてくる。
だから、素直に人に伝えれば良い。

「うぇ~ん、僕ちゃんもうダメでちゅ~あれやって~~これもやって~いっそのこと、もう全部やって~何にもやってないけど、やろうとしてるだけ偉いでしょー、だからヨシヨシしてよぉ」

ってな。

うわ~、それもう腰が痛いんじゃなくて、頭の痛いやつだよ・・・

りゅーくん

そーだな、腰の痛みは治せても、お前の頭の痛いのは手遅れだな

心を読むんじゃねーっ、うげっ、イタタタタ・・叫んだら悪化したっぽい・・

りゅーくん

(。。やれやれ、頭の痛いやつと付き合うのは疲れるな)

投稿者:内山勝理

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