台湾と中国、この2つの国(個人的に私は台湾を独立国と思っています)は長い間緊張状態が続いています。
最近のニュースでは、ペロシ米下院議長が訪台したことで、両国が更なる緊張状態にあると、伝えています。
そんな世界の話題の中心である台湾について、みなさんはどれだけ知っていますか。南西諸島とは目と鼻の先であり、まさにお隣さんの台湾。連日ニュースで見聞きするのをきっかけに、ちょっとだけ、台湾について触れてみると、思いがけない収穫があるかもしれません。
そんなことを話している私はといえば、台湾についてあまりにも知りませんでした。
せいぜい、昔はバナナとうなぎといえば、台湾産だった。野球が強い。台湾足つぼ。このくらいでしょうか。
一方、台湾には日本に好意を持つ人がたくさんいて、日本についてよく知っているといいます。東日本大震災など日本に災害が起きると、いつも真っ先に援助を申し出てくれたり、多額の義援金を届けてくれます。
そんな彼らに対して、私はあまりにも無関心だったなあと感じたものです。そこで、今年の3月、ささやかに台湾に触れてみたのでした。
そのときの出会いがとても、感動的だったり、たくさんの発見があったので、いつか何らかの形で関心のある方にお伝えしたいと考えていました。
それは、1冊の本と1本の映画です。
台湾に生まれて、人生の半分を台湾で過ごし、残りの半分を医師などの仕事をしながら、日本で生活している林建良さんと国際政治学者の藤井厳喜さんの対談形式で綴られた『台湾を知ると世界が見える』。この1冊を関心のある方におすすめします。
台湾の人、文化、歴史の概観がわかる。台湾人の対日観も教えてくれる。日本と台湾の歴史や繋がりが見えてくるなど、文字にすれば堅苦しいのですが、林さんの話に、たくさんの驚きと発見、感動を覚えたのでした。
それから、映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』。1895年~1945年まで、台湾は日本だったんだなあと、改めて深く気づかされる作品です。戦前の甲子園には、台湾代表や大陸からの参加もあったんだなあと、私はなぜか感じ入りました。私のなかの「日本」というものの常識化された姿に揺らぎを覚えたんですね。
さて、この作品、3時間を超える大作ですが、そのなかの多くが、野球部の練習シーンや試合の描写に費やされています。
ですが、日台の高校生がまっすぐにボールを追いかけ、走り、打つ姿をずーっと見ていると、人によっては不思議な体験をするかもしれません。
なぜか、胸が熱くなるのです。涙が止まらないのです。自分のなかのまっすぐな部分が感応しているのか、なんなのかわからないのですが、セリフのないシーンの連続に心うたれます。
そんなオマケもあるかもしれないこの作品を味わってみてくださいね。
さて、自分の常識やルール、思い込みを外すには、視点をあげて、天使とか神様の目で眺めてみると、有効だったりするようです。
これは垂直方向の視点の移動によるものですが、私なんかがチャレンジすると設定した天使さんの目まで私色になってしまい上手くできません。
そんなときは、とても地味で終わりのない努力?が続くのですが、水平方向の目をたくさん獲得していくというのも、ひとつのやり方ではないかと思います。広い視野をもつというやつですね。
台湾の歴史に心を寄せてみる。甲子園に台湾代表が出ていた事実を知る。これらもその一つです。
この思考スタイルは、「日本の常識は世界の非常識」といった竹村健一さんや『名言セラピー』シリーズで有名なひすいこたろうさんが、得意とする考え方であると思います。
ひすいさんの本は、読みやすくておもしろく、はっとさせられることがいっぱいで、自分の常識が地震で大揺れになります。本好きの方は一度読んでみてくださいね。
今回は「知れば自分の常識は塗り替えられる」と題して、「台湾」をテーマにしてお話してみました。
私などは、ヒーラーさんや手相鑑定のセッションを受けるたびに、「がんこだからなあ」とよく言われます。ですから、いろんな視点が持てたらなあと思っています。
それでは、今回のお話は終わりです。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。また、いろいろな話でお会いできたら嬉しいです。
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